マラソン サブ4 中年 東京マラソン

いよいよ東京マラソン2015が始まった

まずは車いすからのスタートです。

 

「スタート1分前!」アナウンスがカウントを始める。
「10・9・8・・・・・3・2・1・スタートしました!」

 

号砲は聞こえなかった。

 

車いすがスタートし、5分後にはマラソンがスタートする。

 

「いよいよ始まる」という思いよりも「寒いから早く始めてくれ〜」という方が強かった。

 

マラソンのカウントダウンが始まる。

 

腕時計をもう一度確認。
カウントダウンタイマーはオッサンの1kmのペース”5m20s”を表示している。

 

「スタートしました!」
先ほどと同じく号砲は聞こえなかったが、爆発音とともに紙吹雪が噴き出すのが見えた。

 

 

ついに始まった東京マラソン2015。

 

気持ちは前のめりなのだが、しばらくは動かず。

 

歩いては止まり、止まっては歩くを繰り返す。

 

かぶっていたビニールカッパを脱ぎ捨てる。

 

本当は給水所のゴミ箱に捨てなければいけないけれど、せっかく東京マラソンを走るからにはカッパなんぞ着てられない!

 

 

スタートライン50mほど手前でやっと走りだすことができた。

 

空からはまだ紙吹雪が降ってくる。
ひとつ掴んでポケットに入れた。
「今日の記念に・・・」人は何かと記念を欲しがるものだ。

 

スタートライン付近には、オッサンと同じように脱ぎ捨てたビニールカッパが散乱し足に絡まる。

 

少し危ない。
ここで転倒したら後続ランナーに踏みつけられるんだろうなぁ〜

 

 

スタートライン通過と同時にストップウォッチ作動!

 

スタートラインの電光表示は4m16sを指していた。
”思っていたよりも早く通過したな・・・”

 

ついに始まった東京マラソン。
目指すは42.195km先のお台場だ!

スタート⇒10km地点

はやる気持ちを抑えてゆっくり目に入る。

 

初めの入り方は、1kmを5m40sのペースで5kmほど流す作戦だ。

 

 

時折、ものすごい早さで追い越していくランナーがいるが10kmレースのランナーだろう。
10kmランナーはオッサンと同じEブロックからのスタートだったはずだ。

 

いつもは車でしか走れない幹線道路を自分の脚で走っている事が新鮮だ。
思わずキョロキョロしてしまう。

 

序盤はランナーも密集しているが、抜こうと思えば抜けるくらい道路は広い。

 

都庁のビル群を抜けると”靖国通り”に出る。

 

JRの大ガードをくぐり抜けて歌舞伎町付近を通過する。
この非日常な体験がものすごく不思議な気分になる。

 

沿道の応援も多く、気分が高揚するのが自分でもよく分かる。
これだけの応援の中を走るなんてさすが東京マラソンだ。

 

ココで初めて芸能人を見かける。
”Official TV”と書かれたビブスを着た4人組に囲まれて走っている女性がいる。

 

「水沢アリーだ!」
芸能界に疎いオッサンだが、東京マラソン2015に参加するランナーはチェック済みだ。

 

何かとマイナスの話題が多いが、にじみ出るオーラは一般人のそれではなかった。
生アリーは思ったよりも小さかった。

 

 

アリーを軽々パスすると、靖国通りの派手な繁華街が終わり沿道も寂しくなってくる。

 

ここらへんから市ヶ谷まではゆるやかな下り坂が続く。

 

とにかく最初の5kmは通常ペースよりも抑えることを意識する。
ただでさえ気分が高揚する東京マラソンなので、押さえるのが大変だった。

 

もう一つ意識する事があるのを思い出す。
「早めにトイレに行こう!」

 

やはり寒空の下、スタート前の1時間待ちは中年にはこたえた。
シモがゆるくなっている。
歳はとりたくないものだ・・・

 

早めにトイレに行ってスッキリ走ろう!

 

 

外堀通りを超えた地点で空いていると思われる仮設トイレを発見!

 

しかしコースを外れて近づくと、予想よりもトイレ行列が長かった。

 

 

うげ!時間をとられる!!
とは言っても、ここまで来たら並ぶしかないのだ。

 

気持ちは焦るのだが、焦っても行列が短くなるわけでもない。
焦る気持ちは他のランナーも同じで、とにかくみんな焦っていた。

 

並びながらウェアのパンツのヒモをほどき、発射準備は万端だ。

 

やっと順番が来てトイレへ駆け込む。

 

力強く用を済ますのだが、こんな時に限っていつもより3割増量だ。
これは汗で出しましょう!という量ではない。

 

 

「あ〜早めに出してよかった〜!」

 

ダッシュでコースに戻り、走りながらパンツのヒモを結ぶ。

 

時間的に3分のロスは確実だろう。

 

 

ここで葛藤が始まる。
ペースを上げるべきか、予定通り5kmまで抑えるべきか”

 

10秒ほど考えて”5kmまで抑えよう!”と決断した。
マラソンは我慢のスポーツだ!

 

気持ちを切り替えて走っていると、最初のイベント防衛省前で自衛隊が演奏をしていた。
思わず手を振るオッサンでした。

 

 

外堀通りを抜けると、お堀の向こう側に中央線・総武線が走っているのが見える。

 

”大学時代はアレに乗って通学してたんだよな〜。
あの頃は、こんな中年になって、この道をマラソンで走るなんて想像もしなかったな〜”

 

思わず昔のメモリーに白線を流すオッサンなのでした。

 

 

5kmポイントを通過。オッサンのタイムは30分を超えている。

 

やばい!これはペース上げなきゃ!と焦るが最初の給水ポイントに到着。
水とポカリスエット両方あるが、迷わずポカリスエットを手に取る。

 

何があろうと、毎回しっかりと給水を取らないと後で悲惨なことになるのは目に見えている。

 

そして、走りながら給水を摂るというのも今回のテーマだ。

 

もちろん時間の無駄を省くというのもあるけれど、給水を取るためにちょっとでも止まってしまうと走りだすのに無駄なエネルギーが必要になる。
特に後半になると、これが大きな代償を払うことになる、というのを過去のレースで学んだのだ。

 

今回の東京マラソンの給水作戦は、5km・10km・15km・20kmでポカリスエットを摂り、22km・27km・32km・38kmで給食・給水をしっかりと摂るという作戦だ。

 

 

まずはポカリスエットを2口飲んで後は捨てる。
このくらいの量であれば、余分な水分にならないからトイレに駆け込むこともない。

 

 

飯田橋の交差点を曲がり、神保町方面へ向かう。

 

程なく7kmの給水があるが、ここはパスする。

 

 

 

初めの5kmと7kmの給水所は道路の両側に設置されていますが、これ以降は片側だけになります。

 

7kmの給水所を過ぎると前方に皇居が見えてくる。

 

皇居に突き当たり左折。
皇居を廻り込むように内堀通りに出ると、今まで道路一面使っていたマラソンコースが片側車線だけになり、反対車線には車が走っています。

 

”箱根駅伝とかはこんな雰囲気で走ってるんだな〜”っとちょっとうれしいオッサン。

 

この内堀通りもしょっちゅう車で走ってるんだよな〜。

 

いつもは車から皇居ランナーを眺めているだけだったけど、一度くらいは皇居コースを走ってもいいかな。

 

この辺りから10kmマラソンのコースとフルマラソンのコースが仕切られている。

 

日比谷通りに出ると10kmマラソンのゴールである日比谷公園はすぐだ。

 

10kmのランナーが日比谷公園に入っていきます。
「やっぱり10kmってすぐ終わっちゃうんだな・・・」

 

 

こちらはあと30km以上楽しむことができる。

10km⇒ハーフ地点

10kmの給水所からは道路の外側に給水所が設けてあります。
片側だけになるので給水所も混雑してくる。

 

ポカリスエットをスムーズに取るために、混みあう手前ではなく、なるべく先の方でゲットする。

 

二口飲んだあとはもうサヨナラだ。
もったいないけどしょうがない。

 

 

しばらく走ると、東京タワーが見えてくる。
今日はお天気も良くないので上のほうがかすんでいる。

 

 

増上寺前を通過すると12kmの給水所だがここもパス。

 

一国(「第一京浜国道(国道15号線)」のことで国道1号線とは違うのだ)に出ると先頭集団とすれ違う。

 

”もうこんなところを走ってるんだ!”と思ったけど、想像していたよりも速くなかった。
じゃあ、その走りができるのかと言われれば、できないけれども・・・

 

 

先頭集団を皮切りに、トップランナーたちとすれ違っていく。

 

やはり早いランナーの走りは違う。
力は抜けているんだけれど、推進力があるというか身体のエネルギーを推進力のみに変換している感じだ。

 

 

昨日「品川の折り返し地点は見どころだよ」と家族に宣伝しておいたから、もし家族が応援に来ているならここら辺にいるかもしれないとキョロキョロしながら走る。

 

 

15kmを過ぎ、品川駅手前で折り返すとすぐに15kmの給水所だ。

 

ポカリスエットを飲みながら思う。

  • 「腹が減ってきた・・・」
  • 「予定の22kmの給食までまだ距離があるな・・・」
  • 「17kmにチョコの給食があるはずだけど、チョコ食べながら走ると気持ち悪くなるんだよな・・・」

 

と疲労で固くなりつつある脳で思考をめぐらせながら、ポケットに忍ばせていたエネルギータブレットをポリポリと食べ始める。

 

エネルギータブレットは10個しか持っていないからご利用は計画的に!
と思いながらもポリポリは止まらない。

 

「やはり物足りない。はやくバナナ食べたいぞ!」

 

期待していた家族も見当たらないし、腹も減ってるしで寂しいくなってきたオッサンなのでした。

 

 

反対車線を過ぎていく後続ランナーのものスゴイ人数に目移りしながらも、ゲリラの給食を探すがタイミングよく現れるはずもない。

 

 

空腹のため20kmの給水ではポカリスエットをコップ一杯飲んでしまった。
”またトイレに行きたくならなければいいけれど・・・”

 

日比谷の交差点付近で「中間点」の表示を見つける。

 

「ムムム、もうハーフまで来たか。
心配していたヒザも今のところ大丈夫だが、左足首の少し上に違和感がある。
この箇所も少し心配だったんだよな・・・」

 

一応、身体のチェックをしておく。

ハーフ⇒30km

もうすぐで待望の22kmの給水・給食所だ。
オッサンは食べ物の好き嫌いが多いので「学校の給食」には悪い印象しかないのだが、東京マラソンを走っている今、これほどまで「給食」を待ち遠しく思ったことはない。

 

 

「給食」の表示を見つけ、目を血走らせながらむき出しのバナナをつかむ。

 

力が入りすぎてバナナが少し変形したが、このバナナのうまいこと!

 

身体全体にエネルギーが沁みわたります。

 

”ちょっと足りないな、もう一本・・・”と思った時は既に遅し。

 

給食ゾーンは過ぎていたのでした。

 

今回のテーマである「止まらずに走りながら・・・」が災いしました。

 

 

そんなプチ反省をしていると、あるゲリラ給食を見つけた。

 

オッサンの大好物「ロールケーキ」がお盆の上に置かれて、ランナーに差し出されているではありませんか。

 

それを発見し、道路中央寄りを走っていたオッサンは直角に道路脇へダッシュ!

 

ロールケーキを”ムンズ!”と掴むと口に入れたのでした。

 

こんなシチュエーションだからか、今まで食べた中で一番美味しいロールケーキだと思いました。

 

あまりに美味しかったので引き返してもう一個頂きました。

 

 

たぶん沿道の洋菓子店さんからの差し入れだと思います。

 

「今度銀座に行った時は、お店を探して買いに行きます!」心のなかで誓うオッサンなのでした。

 

 

ちなみにロールケーキを口に入れてにニコやかに走るオッサンの姿は、しっかりと公式写真に撮られていました。

 

あまりにもとびっきりの笑顔だったもんだから、その写真はお買い上げしました。

 

 

次の給食までエネルギー充填は120%だ!

 

 

 

銀座の象徴「和光」のある銀座四丁目の交差点を曲がると、賑やかな銀座中央通りに出る。

 

この通りの応援が一番すごかった。
いままでの応援の数とは桁違いだ。

 

さすが世界の銀座だ!

 

 

以前ニュースで、トイレの下水道管が破裂し地獄絵図だった茅場町駅を通過すると工事中の水天宮が見えてくる。

 

”そういえば水天宮って工事してたんだな・・・”

 

長女の安産祈願に水天宮に来てお参りしたっけ。

 

 

お腹が満たされたので周りの景色がよく見えてくる。

 

 

浜町の交差点で4時間のペースメーカーを追い越した。

 

序盤のトイレロスをやっと取り戻しました。

 

「ヨシ!これから引き離しにかかるぞ!」と気合が入ります。

 

 

25kmの給水で予定外の水を取り、ロールケーキで甘ったるくなった口をうがいする。

 

 

27kmの給食でバナナ&トマトをゲットする。
走りながらトマトを食べるのは初めてだ。

 

まずはバナナを頬張る。
やはり走りながらのバナナはうまい!と同時に、欽ちゃんの仮装大賞のようにエネルギーが一気に充電さてれいくのを感じる。

 

 

バナナのお次はトマトだ。

 

出走前のミールサービスでもらった大きなサイズとは違って、プチトマト大の一口サイズだ。

 

口に入れて噛んでみると”ブシュ!”っと果汁が飛び出す。

 

「お!酸味が刺激的だし、水分も多いので好感触だ。ランニングトマトっていいかもしんまい!」

 

バナナはたしかにおいしいし、エネルギーも手軽に摂れるんだけど、食べた後に口の中に”ねばり”が残るんですよね。

 

その点、トマトはサッパリしていて水分が多いので水分補給にもなる。
プチトマト位なら2〜3個は手に持って走れる。

 

エネルギーや疲労回復の効能は分からないけど「ランニングにトマトは合う!」と思いました。

 

ただ難点が、皮が口の中にいつまでも残る。

 

”ペッ!”っと吐き出せばいいのですが、なんとなくできないのは日本人だからかもしれません。

 

 

トマトの皮を口の中で遊ばせながら走っていると、浅草が近づいてくる。

 

ビルの谷間からスカイツリーが見え隠れする。

 

今日の天気ではスカイツリーの上部は完全に隠れていて見えない。
改めて東京タワーとは高さが違うんだなぁ〜と思う。

 

 

オッサンは東京に住んでいながらスカイツリーに登ったことはない。

 

これは周りの友人・知人も同様で、登った人は皆無だ。
逆に、田舎の親戚はもう複数回登っているらしい。

 

近くに住んでいる人ほど、それほど興味がないというか「そのうち行くんだろう・・・」というノリで遠巻きに眺めるだけだったりする。

 

 

そんなしどけないことを考えていると雷門が見えてくる。

 

雷門前のイベントステージでは何かをやっていたようだが、良く見えなかった。

 

ココら辺は道路が狭い上、沿道の応援が多いのでプレッシャーだった。

 

雷門を直角に曲がると正面にスカイツリーがそびえ立つ。
この景色も東京マラソンの名所のひとつである。

 

スカイツリーをバックに隅田川の対岸には通称「う●こビル」が見える。

 

このう●こビルは正式名称「スーパードライホール」というのだが「う●こビル」のほうがしっくり来る。

 

ビルのてっぺんにビルからはみ出す大きさの黄色いオブジェが乗っているのだが、そのオブジェがう●こに見えるもんだからこの不名誉な愛称を頂いたわけだ。

 

設計者はフランスの有名なデザイナーだが、この愛称を本人は知っているのか?
何を考えて、う●こを乗っけたのかは知る由もないが、デザイナーなら考えながら”アレ?何かに似てる・・”と思わなかったのだろうか?
そしてクライアントは途中で阻止することはできなかったのだろうか?

 

日本中が狂っていたバブル時代の建物だとしても、人間には自己批評は大切だと思うのだが・・・

 

 

そんなどうでもいい事に脳の体力を使いながら浅草を後にする。

 

期待していた浅草界隈の銘菓の差し入れも見つからず、後ろ髪を引かれる思いで走り続けるのだった。

30km⇒フィニッシュ!!!!

JR浅草橋駅を通過すると30kmの給水所だ。

 

そろそろ脚が重くなってきた。
ここからいわゆる”30kmの壁”が始まる。

 

ポカリスエットを飲みながら、いつ脚が止まるのかわからないので脚に水をかけて早めにケアしておく。

 

『完走』とは一度も歩かずに走りきった事を言うのだと思うし、東京マラソンは沿道に観客が多いいのでいくら脚が痛くても歩くのは恥ずかしい。

 

ランニング姿勢をもう一度総チェックし、身体に余計な負担をかけないように整える。

 

 

ここまでは比較的楽に走ってこれたが、ここからが辛かった。

 

脚が上がらなくなり、明らかにペースが落ちてきた。

 

「ここは耐える時間ですねぇ〜」と松木安太郎ばりに気持ちを切り替える。

 

辛い時間はずっと続くわけではなく、どこかで楽になる。
そしてまた辛くなる・・・を繰り返す。

 

波のように寄せてはかえすので、その”楽”が来るのを信じて走り続ける。

 

 

この30kmの給水所で家族が応援してくれたらしい。
オッサンは全く気が付かなかったけど、すぐ目の前を通過したらしく証拠の動画を見せられた。

 

ちょうど意識が酩酊していた時だな・・・タイミング悪!

 

 

銀座通りに出ると直線で1km以上先が見渡せる。
”これからこの距離を走るのか・・・”と見通しの良い景色で逆に心が折れそうになる。

 

かと言って歩くわけにもいかず、沿道の人間ウォッチをしながら、ただ前に進むことだけを考える。

 

銀座四丁目を曲がると新歌舞伎座が見えてくる。

 

建て替える前は何度か歌舞伎を見に来たが、新しくなってから一度も来ていないな〜と思いながら35kmの関門を通過する。

 

築地の場外市場を横目に観ながら35kmの給水所で水とポカリスウェットを手に取る。

 

口にはポカリスウェット、脚には水だ。

 

東京マラソン最大の難所「佃大橋」を上る前の景気付けに、給水所のボランティアの方々とハイタッチしながら一気に進む。

 

 

先の方に佃大橋の登りが見えてくる。
どれくらいの勾配なんだろう・・・

 

オッサンは普段のトレーニングコースに結構キツイ勾配をいれているので坂には自信を持っている。

 

佃大橋に差し掛かるが、予想よりもゆるい勾配だ。

 

止まったり歩いているランナーもいるが、オッサン的には全く問題なし。
「お〜トレーニングの成果が出てるじゃん?」とうれいいオッサンなのでした。

 

佃大橋名物”大音量でロッキーのテーマを聞かせるオッサン”もいたので手を振っておいた。

 

登り切ったー!と思ったら、もう一段登るんですねこの橋は・・・
心が折れるのも無理ないわ。

 

 

ふと沿道からの声が!
「後ろからペースメーカーが来てるよ!逃げてぇ〜」

 

「エッ!」全く気が付きませんでした。
すぐ後ろに4時間のペースメーカーが迫っているではありませんか!

 

「何〜!!」思っていたよりもオッサンのペースが落ちていたようです。

 

しかし、脚が上がらない。
逃げて!といわれてもスピードアップができない。

 

しかし、ここで落ちていくと最低限のノルマのサブ4が果たせなくなる。

 

なんとしてもペースメーカーよりも前に出なければ。
と前のめりな気持ちはあるのだが、身体は言うことを聞かずペースメーカーにあっさりと抜かれる。

 

 

ペースメーカーは4人一組で走っているが、一列横隊で走っているのではなく20〜30m間隔で走っていて、その一番後ろのペースメーカーよりも前にいればいいみたいです。

 

ペースメーカーが「2分余裕みて走っているので大丈夫ですよ!」と言っていた。

 

さすがは東京マラソンだ。
ペースメーカーのお陰で自分の正確な位置がよく分かる。

 

オッサンが毎年出場している「板橋CITYマラソン」にもペースメーカーを導入してほしいものだ。

 

とにかくペースメーカーに遅れないようについていく。
離されたら、もう二度と追い付くことはできないだろう。

 

 

沿道からは「逃げてェ〜逃げてぇ〜」と聞こえてくる。

 

思わずペースメーカーの方に「逃げてぇ〜と言われるのも嫌ですね」と聞くと「そうですねぇ・・・」と苦笑いだった。
ペースメーカーは全然余裕で走っている。

 

この人達が本気で走れば2時間半くらいで走ってしまうのだろうと予想する。

 

 

38kmが最後の給食だ。
すっかりトマトが病みつきになったので4つ握りしめる。

 

ここらの区間で心配していた風もなく、カウントダウンの表示が見えてくる。

 

あと少しで東京マラソンが終わってしまう。

 

早くゴールしたい気持ちと東京マラソンが終わってしまう寂しさとで複雑な気分になる。

 

 

40kmの給水はパスした。
ここで速度を緩めると、もう上げることができないと思ったから。

 

有明コロシアムが見え、高速湾岸線を越える橋が迫ってくる。

 

この橋が一番きつかった。

 

勾配は緩いのだけれど距離が長い。
走っても走っても登りが続く感じだ。

 

ここでも気が付かなかったけど、このキツイところで家族が応援してくれたらしい。

 

あとで聞くと、30kmの給水所から急いで移動してきたとか・・・

 

二度も気づかなくて申し訳ないが、もっと元気な前半で応援してくれれば良かったけどね♪

 

 

橋を超えるともうフィニッシュはすぐだ。

 

ビッグサイトを横目に見ながら曲がると「あと195m」のゲートを通過する。
その先には栄光の「FINISH」が見える。

 

”あと195mで終わってしまう”

 

今までのマラソン大会は早くゴールしたいばかりだったけど、「終わりたくない」と思ったのは初めてでした。
FINISHゲートが近づいて欲しくなかった。

 

 

FINISHまでの直線コースは思っていたよりも閑散としていた。
もっと応援で騒がしいと思っていたけれど静かだった。

 

 

 

そして楽しい時間が終わりを告げる。
フニッシュゲートの電光表示は”3h58m56s”を表示していたと思う。

 

 

やっと終わったという開放感

 

終わってしまった脱力感

 

走りきった満足感

 

目標を達成できなかった無力感

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

今日も自分の限界を見れたし、この限界を越えることができたと思う。

 

そうは思うのだけれど「もっと走れたはずだ」と思う自分もいる。

 

 

しびれる脚を引きずりながらゴールしたあとのランナーの表情は様々だ。

 

 

満足そうな人…
悔しそうな人…
無表情な人…
泣いている人もいる…

 

 

フルマラソンのゴールは、自分の限界を超えないとたどり着けないと思っています。

 

結果がどうであれ、ここに辿り着いた人はランナーであり達成者だと思います。

 

 

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フィニッシュ!その後

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